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愛の旅人
2006年05月14日 (日) 23:26 * 編集
こってりした橙色のお月様がきれいな夜ですね。ですね。
空に真ん丸い飴玉が浮かんでいるみたいですね。ですね。
あの月はいつかひゅーっと地球にぶつかって、とろりとしたみかんのソースで海を覆ってしまいそうですね。ですね。

今日はサントリーミュージアム天保山まで足を運んでシャガール展を見てきました。
シャガール、好きなんです。と言ってました。けどもぶっちゃけ美術の教材と他学部受講してた授業でスライドを見ただけでした。図書館で画集をぱらぱら眺めただけでした。『色彩の詩人』と謳われているのにも関わらず、『シャガールみたいな青い夜♪』の歌や、漫画だか小説だかで『病み上がりのシャガールがどうたらこうたら』と書かれていた印象が強くて、シャガール=青=なんか暗い感じとしか思ってませんでした。あっはは。
知ったかぶりはだめですね。反省します。

そんなエセシャガール好きでしたが、今日見たシャガールの数々の作品で180度見方が変わりました。
目がね、すごく生きてるんです。
写実的ではないから、からだがありえない格好してて「???」な感じなのですが、離れて見て、ちょこっとずつ近づいていくと目がすごく生き生きしてるのが分かるの。目で表情が分かるんです。分かるったら分かるんです。
男女ふたりが寄り添って座ってたり立ってたり横になってたりふわふわ浮かんでいる絵がたくさんあったのですが、どれもみんな愛情にあふれてて、愛しげで、幸せで、とても温かい。
切り取った瞬間枯れてしまうんじゃないかと思う位に咲き誇るみずみずしい花。楽器を奏でる天使・動物たち、キャンバスに溶けこんでいるかのような町並み、窓の向こう側。ぽってりと浮かぶ満月。食べかけのケーキみたいな三日月。ふたりを祝福するように取り囲む人、人。
1枚の絵にたくさんのモノが詰まって、それらが四角く囲まれた世界の中で全て優しく共存している。
なんて美しい。
何度もはぁぁ…とため息が出ました。

3分の1くらい見たところで、シャガールの生涯が説明されているコーナーがあるんだけど、大きな窓の外に大阪湾が広がっていて、水平線がまあるく見えて
「シャガールが生きていて、もしこの場所からわたしと同じ場所に立ってこの景色を見たらどんな絵を描くんだろう、シャガールの目にはこの大阪湾がどういうふうに見えるんだろう」
とふと思ったら無性に泣けてきました。

4・5階と展示されていたんだけど、出るのがもったいなくて3往復しました。近づいて見たり離れて見たりしました。
シャガールは「絵画はどの角度から見ても成り立っていなければいけない」(うろ覚えだけど大意)っていう信念を持って絵を描いていたそうで、描いている途中もキャンバスを横にしたり逆さまにしたりしていたそうです。
そんなん言われたら横向きも逆さ向きも見てみたくなるのが人情ってもんじゃないですか。でもさすがに壁や天井に立って見るなんてことはできないので、思いっきり傾いて見たりとかしました。はっと気づいて一瞬恥ずかしくなったけど、同じようなことをしてる人を他に2人見かけたから気にせず右へ左へフラフラしながら見ました。

そんなことをしていたのですーごい疲れました!!
ショップで今回のシャガール展の図録とかポストカードとか色々買って予想しなかった大散財となりました…。ノウ。
しかし建物を出た後もまだ夢心地だったわたしはひとりで大観覧車にまで乗ってから帰途についたのでした。

Comment
・初めまして。
トラックバックさせていただきました。
(うまく反映されてなかったらすみません・汗)

私も先日シャガール展を観てきました。
良かったですよね。
不思議な構図の絵ですが、これはシャガールの心を通した風景なのだろうな、と思うと、様々な辛い経験からシャガールがつかみ取ったものの温かさが伝わってきて、とても幸せな気持ちになりました(^^)。
私もあの絵の前では、思わず体を折り曲げていましたよ♪
2006/05/15(月) 15:40:18 * URL * aopu #mauyLjdI[編集]
トラバ、せっかくしてもらったみたいなのにこっちにはきてません(´・ω・`)
aopuさん、いつかこのブログに再び訪れることがあったらURL残していってください。

シャガールの人生って本当、想像を絶するものがありますよね。
迫害・戦争・亡命…
その中でも悲惨さより温かさをつかんだシャガールは、ほんとうに絵のままの温かい人間だったんだろうなと思いました。
2006/05/21(日) 14:34:06 * URL * 623 #-[編集]
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